おれはじつにばかだな

失敗は得てしてうまく隠せないもの

会社員の一時的な転勤・研修等による定期券のお得な払い戻し方法についてまとめた

首都圏や関西、名古屋圏等に努めている方は異動、転勤などで勤務先が変わってしまう方もいるかと思うのですが、引っ越しが必要とならない近場の転勤などで問題になってくるものに「定期券の更新」が上がってくると思います。

私も最近異動があり、勤務地が一時的に変更となりました。この際、6ヶ月定期を使用しており、残り3ヶ月ほど利用期限が残っている定期券をどうすればに、無駄なく切り替えできるかちょっと調べたところ、ちょっとだけ計算をし、ちゃんとした手続きをすれば、単純に払い戻しをして、再購入をするより7000円近く安くなりました。人によってお得になる金額は変わりますが、計算してもらってその手間を掛ける必要があるかちょっと確認してみることをおすすめします。

ちなみにお金が無かったり、よく財布を無くして定期を紛失してしまうため、毎月1ヶ月定期を購入、更新しているという方はあまり参考にならないかと思いますので、ご注意ください。ある程度お金がまとまる、もしくは基本的に財布を無くす癖を直してから6ヶ月定期を購入し、以下の記事を見ていただけたほうが良いと思います。

毎月勤務地がコロコロ変わってしまうという理由で1ヶ月定期を購入している方も6ヶ月定期に切り替えることで安くなるヒントがありますのでご参考にどうぞ。急いでいる方は一番最後まで飛ぶのをオススメ。

注意※ 本記事はJR東日本の通勤定期券を前提に取り扱っています。各鉄道会社や規約変更等によって対応が異なる場合があります。その場合は各鉄道会社の窓口、またはコールセンターに事前に問い合わせて対応してください。

定期券の払い戻しの種類について

まず基本的な払い戻しの種類について抑えておきます。基本的な払戻についてはJR東日本の以下のページに記載がありました。

上記リンク先から引用

  1. 単純払戻
  2. 区間変更による払戻
  3. 通学定期の払戻(進学による切替や、通学⇛通勤切替など)

※以下のQ&Aページに記載がありました。

社会人になったので、通学定期券の払いもどしをしたいのですが | JR東日本:Q&A よくいただくお問い合わせ

進学したので通学定期券の払いもどしをしたいのですが | JR東日本:Q&A よくいただくお問い合わせ

単純払い戻しとは

まず「単純払戻」について。使わなくなった定期券を払い戻しする場合こちらの払い戻し方法が適用されます。

計算方法については下記の通り、1ヶ月単位での払い戻しです。一ヶ月と1日でも利用した場合は2ヶ月使用となりますので余程タイミングが合わないとこちらの払い戻しはあまりお得にならないです。

ちなみに買い間違いなどのやむを得ない理由により定期券を払い戻す場合は有効期間の開始後7日いないに限り、発売額から既に経過した日数分の往復普通運賃と手数料220円を差し引いた残額を"はらい戻すこと"があります、とのこと。

「はらい戻すことがあります」という如何にも怪しい書き方をしてありますが、おそらく端末で入出場記録を確認した上で7日中にその区間を必要以上に往復した使い方を等をされた場合は故意の購入と見なされて日割りでの払戻がされない、などと考えられます。

上記リンクより引用

払い戻し額=定期券の購入額-(使用済月数×定期運賃)-手数料220円

※定期運賃は使用月分の定期代です。計算としては以下の通り、3ヶ月未満は1ヶ月定期代の使用月数分となり、3ヶ月以上は3ヶ月定期+使用月分の1ヶ月定期代を足した金額となります。

使用月数  定期運賃

1ヶ月    同区間の1ヶ月定期代

2ヶ月    同区間の1ヶ月定期代×2

3ヶ月    同区間の3ヶ月定期代

4ヶ月    同区間の3ヶ月定期代+1ヶ月定期代

5ヶ月    同区間の3ヶ月定期代+(1ヶ月定期代×2)

区間変更による払戻

次に「区間変更による払戻」ですが、この払い戻しがお得になる払い戻しです。

例えば6月1日から有効の6ヶ月定期を購入し、7月10日に払い戻しをしたいと考えた場合、「単純払戻」で払い戻しとなる場合では2ヶ月分使用されたとみなされ、7月10日に払い戻しをした場合と8月1日まで使用した場合の払戻金額は変わりません。ですが「区間変更による払い戻し」では7月10日に払い戻しをした場合と8月1日で払い戻し金額では払い戻し額が変わります。(更に言うと1日経過した7月11日時点での払い戻しでも金額が変わります)つまり、その分お得に払い戻しができるという事です。

なぜ払い戻し額が変わるのかと言うと、使用月単位での計算となる「単純払戻」に比べ、「区間変更による払い戻し」では10日単位(旬数と言います)での計算が行われるからです。詳細な計算式は下記の通り。

上記リンクより引用

払い戻し額=定期券の購入額-(使用した旬数×定期運賃の日割額×10)-手数料220円

※定期運賃の日割り額は購入した定期により計算が変わります。小数点以下は切り上げ扱いです。

購入定期券  定期運賃の日割額

1ヶ月定期   定期代÷30

3ヶ月定期   定期代÷90

6ヶ月定期   定期代÷180

もちろん、「区間変更による払戻」ですので、ただの払戻をする場合にこの払戻は適用できません。区間変更の条件がありますので以下の条件が当てはまらないといけません。区間変更の条件は以下の記事でも記載していますが、再度記載します。

 区間変更の取扱となる条件について、他社A線とJR線の区間が設定される連絡定期券から他社B線のみの定期券を購入する場合は区間変更扱いとはなりません。

「他社線⇔JR線」の連絡定期券から「JR線駅間」のみの定期券に変更となる場合はルールが適用されます。まとめると以下のような形ですかね。

区間変更前  A駅 ⇐(JR東日本線)⇒ B駅 ⇐(私鉄A線)⇒ C駅 

■区間変更が適用される例
変更後① A駅 ⇐(JR東日本線)⇒ B駅 ⇐(私鉄A線)⇒ D駅
変更後② E駅 ⇐(JR東日本線)⇒ F駅
変更後③ G駅 ⇐(私鉄A線)⇒ H駅 
※鉄道事業者によって対応が異なる場合があります。詳細は利用する事業者に問い合わせてください。

■区間変更が適用されない例 ※変更前の鉄道線が含まれない区間への変更
変更後④ I駅 ⇐(JR東日本以外のJR線)⇒ J駅 ⇐(私鉄B線)⇒ K駅
変更後⑤ I駅 ⇐(JR東日本以外のJR線)⇒ J駅
変更後⑥ L駅 ⇐(私鉄B線)⇒ M駅

以上の条件を満たす場合であれば「単純払戻」より「区間変更による払戻」が明らかにお得になるということです。

残る「通学定期の払戻(進学による切替や、通学⇛通勤切替など)」については以下のリンクの通り、変更先の定期区間は関係なく、旬数計算による払戻となるとのことです。

社会人になったので、通学定期券の払いもどしをしたいのですが | JR東日本:Q&A よくいただくお問い合わせ

様々な定期払戻の種類についてまとめてみましたが、研修等などの短期間な一時的な勤務地変更となる場合は定期券の区間変更を行わないほうが良い場合があります。

一時的な区間変更がある場合は、定期利用とIC利用と併用したほうが安い場合も

定期券の払戻をするより定期券を使わず、IC利用のほうが安くなる場合があります。当たり前なのですが使用日数が少ない場合は下手に定期券の区間変更をするより、そのまま使用したほうが良いでしょう。区間変更による払戻額と定期券を再購入した場合の差額とIC利用額を比べて安いほうがいいのですが、もし、一時的な研修を経て通勤場所が変わり、更に勤務地として再度通勤場所が変更となる場合は区間変更を2回するという方法が考えられますが、この場合は一時的な勤務地変更時の定期利用について以下のように対応することが最も安く取扱できる場合があります。定期券は購入当日から14日先までの好きな日程を定期券の開始日として設定できるので、一時的な利用区間が14日以下の場合は、必ずしも一時利用区間の定期を購入する必要は無いのです。

参考例

 例えば一時的利用区間を「A区間」とします。その後、恒久的な勤務先までの区間を「B区間」とします。

A区間での勤務予定日数のIC利用金額と定期券の区間変更をした場合の差額を確認します。

A区間で、土日等の実際の通勤日以外の日程も含めた日程が10日以上となる場合は10日毎以下の端数の利用日程が最も少なくなる定期利用開始日を確認します。

A区間からB区間へ定期を変更する際に区間変更ルールが適用されるか確認します。適用される場合は②での利用がお得になる場合が多いですが、区間変更が適用されず、単純払戻での払戻しかできない場合や、A区間での利用日数も14日以下の場合、A区間での通勤時は定期をしようせず、IC利用が安く済む可能性があります。

もう少し具体的な話をしてみます。2018年6月~7月に一時利用期間があると考えた場合、カレンダーを手元に置いて以下の文章をゆっくり読んでみてください。

  • 6月1日(金)~7月6日(金)までA区間での利用となる場合は、日数換算で36日利用となる。
  • 職場が土日休みで、平日のみの利用となる場合は実際の利用日数は21日分となる。つまり、「21日分のIC利用金額」がIC利用のみの場合での最安値となる。
  • 上記の②10日毎以下の端数利用日程が最も少なくなる定期利用開始日はこの例の場合は6月4日~7月4日までの30日間を定期利用としたものが最もお得となります。※6月4日を定期開始日とした場合、30日分のうち利用日(平日)が23日分、6月1日から開始した場合は利用日(平日)が6月29日までの21日分となり6月4日から開始した場合と比べて2日分損をする形となります。
  • 6月1日と7月5~6日の3日間はIC利用することで「区間変更にて6月4日~7月4日まで定期利用とし、6月1日、7月5~6日はIC利用を想定した金額」がICのみ利用との比較対象になります。

※このとき、変更前区間からA区間、A区間からB区間について、それぞれ区間変更のルールが適用される場合は、実際にはA区間で一ヶ月しか定期を利用しないとしても、6ヶ月定期券を購入し、利用期間途中で払戻を行う事が最もお得になります。(1ヶ月間定期代に比べ、3ヶ月定期代を一月分に換算した場合は5%の割引、6ヶ月定期代の場合は20%の割引が適用されている為です。)

以上のことをまとめると以下の計算式に自分の利用金額を当てはめていただければどれが最もお得か確認できます。

計算してみる

実際に比較のために計算をしてみましょう。お手元に電卓アプリとメモを用意して順を追って計算してみてください。【】内は実際の費用を計算してみてください。計算した答え(★マークがついたもの)についてはメモをしていきましょう。後々の計算で再度使います。

■変更前区間から一時利用区間に切替時に区間変更ルールが適用される場合。
★現定期の払戻金額=【定期券の購入額】-(【使用した旬数】×【定期運賃の日割額】×10)-手数料220円

※定期運賃の日割り額は購入した定期により計算が変わります。小数点以下は切り上げ扱いです。
購入定期券  定期運賃の日割額
1ヶ月定期   定期代÷30
3ヶ月定期   定期代÷90
6ヶ月定期   定期代÷180

■変更前区間から一時利用区間に切替時に区間変更ルールが適用されず、単純払戻となる場合。
★現定期の払戻金額=定期券の購入額-(使用済月数×定期運賃)-手数料220円

※定期運賃は使用月分の定期代です。計算としては以下の通り、3ヶ月未満は1ヶ月定期代の使用月数分となり、3ヶ月以上は3ヶ月定期+使用月分の1ヶ月定期代を足した金額となります。
使用月数  定期運賃
1ヶ月    同区間の1ヶ月定期代
2ヶ月    同区間の1ヶ月定期代×2
3ヶ月    同区間の3ヶ月定期代
4ヶ月    同区間の3ヶ月定期代+1ヶ月定期代
5ヶ月    同区間の3ヶ月定期代+(1ヶ月定期代×2)

■一時利用区間のIC利用時の計算・定期利用時・IC定期併用時の計算

Yahoo乗換案内等でIC利用時、定期券の料金を確認しましょう。

経由地などの詳細なルートを指定して検索したい場合は各鉄道会社の公式サイトなので計算が行えるのでそちらを利用します。JR東日本の場合は以下のサイトで確認できます。

以上のサイトを駆使して下記の金額をメモします。

★一時利用区間ICのみ金額 = 【片道IC料金】 ×往復回数2×【利用日数分】
★一時利用区間6ヶ月定期代
★一時地利用区間のIC、定期併用時の金額 = 【一時利用区間6ヶ月定期代】 +(【片道IC料金】×往復回数2回 ×利用予定日数)
★一時利用後の恒久利用区間6ヶ月定期代

ここからが肝で、区間変更ルールが適用できるかが大きな差になってきます。適用される場合は以下の式で計算し、

■一時利用から恒久利用への切替時に区間変更ルールが適用される場合
★払戻金額②=【一時利用区間6ヶ月定期代】-(【使用する予定の旬数】×【定期運賃の日割額×10)-手数料220円

残念ながら適用されない場合はこちらで計算します。

■区間変更ルールが適用されず、単純払戻となる場合
★払戻金額②=【定期券の購入額】-(【使用予定月数】×【定期運賃)-手数料220円

 

 以上の出揃った結果を以下の計算式に再度当てはめると最も安い手順がわかると思います。

①IC定期併用時料金 = 【現定期の払戻金額】-【一時地利用区間のIC、定期併用時の金額】+【払戻金額②】-【恒久利用区間6ヶ月定期代】

②定期利用時料金 = 【現定期の払戻金額】-【一時利用区間6ヶ月定期代】+【払戻金額②】-【恒久利用区間6ヶ月定期代】

③ICのみ利用時料金 = 【現定期の払戻金額】-【一時利用区間ICのみ金額】-【恒久利用区間6ヶ月定期代】
※もっとお得にしたい場合は現在利用している定期も切のいいタイミング(旬数が満期のタイミングで一時利用区間への区間変更を行い、端数となった日数をIC利用で通勤する)

説明がややこしいかもしれませんが、ちゃんと理解できれば安く済ませる事ができるので読み返していただいてぜひ役立ててみてください。計算は以下のサイトも併用するとわかりやすいと思います。

窓口での定期の切替が面倒、という方は以下の記事を参考にしつつモバイルSuicaを検討してみてください。夜間帯だと定期の払戻等が行えない時間帯もありますが(2018年6月3日現在では当日の23:45分までは利用可能時間となっています。)、スマホ上で5分ほど操作するだけで簡単に変更できます。

あとがき

つらつらとまとめてみましたが、ほとんどの方は面倒かなぁ…と思われていると思いますよね(笑)そういった方はあまり難しく考えず、IC利用、もしくは回数券でやり過ごすのが一番いいと思います。時間をお金で買いましょう。

私は調べ始めたら止まらなかったのと、半分暇つぶしみたいなもので、まとめた上で実際に安く済ませる事ができましたが、もっとスマートな方法があるかもしれません。

急いでいる方も失敗して余計なお金がかかって後悔してしまうぐらいなら諦めて回数券を購入、もしくはIC利用することをオススメしておきます。

この記事は『カード式Suica定期券』から『モバイルSuica定期券』への移行の際に調べた内容を元に書いています。モバイルSuicaの導入を検討している方は以下の記事もどうぞ。